越前がにのご紹介

“越前がに”の愛称で親しまれているズワイガニは、ベーリング海や大西洋をも含む冷たい海に広く分布しています。しかし、ズワイガニ漁業の発祥の地は日本海、特に越前地方と考えられ、享保９年（1724年）に書かれた「越前国福井領産物」には「取得かたき時節も御座候」との注意書きを加えて、「ずわいがに」が記載されています。当時は、おそらく帆船による手繰り網に近いものであり、いつでも取れるというわけにはいかなかったのでしょう。　今では多くの海で漁獲されていますが、新鮮さと料理法の点で、福井のカニは依然として全国一の冬の味覚を誇り、カニを求めて多くの人たちが越前・若狭を訪れています。　これからは、福井県でとれた新鮮でおいしい魚を全国にアピールするため、県の魚に指定した“越前がに”をイメージキャラクターとして活用したいと考えております。指定日　平成元年３月２１日